飛行機を乗り継いでカンボジアへ～関空は走ると広さがよく分かる～

さて、今朝のヒコーキは、11:00発のVN0941便です。ベトナム航空。
JALとのコードシェア便だったようですが、ベトナム航空で予約している我らはJALのマイルは貯まらない。同じグループにもなってなかったし。まあそんなしょっちゅう海外行くワケでもなし、マイルなんて使う前に期限が切れていくのでいいんですけれどもー。
最低でも9時には空港にいないといけないワケですが、初めてなので8時には着いていよう！ということに。逆算して6時起き～。眠いッス。
でもまあ今日はヒコーキに乗ってるだけですから……。ついでにヒコーキに乗っているだけだし知っている人がいるわけでもなしと、限りなくスッピンと言うダメさ加減の女二人。
ラクですよスッピン……朝起きて顔洗って歯磨いて服着たら支度が終わるってスゴイらくちん……。
朝食はホテルのブッフェですー。フツー。でもフツーにおいしい。そしていちいちフツーの朝ゴハンの写真を載せるなよと！でも載せます。食パンがトーストされていないのは趣味ではなく、メンドーだったからと言う限りなくダメな理由です。トースターの前でじりじりパンが焼けるのを待つあの時間がなんかめんどい。しかし、このときはよもや塩味の利いたタマゴ料理がしばらく食べられないなどとは思ってもいないのであった……。

重いスーツケースを引いて、ホテルのバスに乗り込みいざ関空へ！
関空に渡るあのながーい橋。街灯？のてっぺんになんか漏れなく一羽ずつ鳥さんがとまっているのが印象に残りました。なんかキレイに漏れなく一羽ずつ……巣でもあるのか？縄張りなのか？
予定通り8時頃に到着。手続きする旅行会社のカウンターも割と早めに見つかる。Ｘ番カウンターは固定の旅行会社のモノではないらしく、Ａ４くらいの紙に旅行会社の名前が印刷されたものが数種類ベタベタと貼ってありました。ああちゃんとこの旅行会社は存在していたのだな！と初めて真の安心を得る我々。初めての海外旅行でネットで見つけた見たことも聞いたこともない旅行会社に電話で話すこともなくン十万振り込んだと言う……今思うと結構剛気だよネ☆って言う。
「9時に団体旅行Ｘ番窓口集合」みたいなそんな感じなんですけど。集合って言っても別にたくさんひとがいるツアーとかじゃないと集合！って感じでもないんですね。そんなことも知らなかった我々。
しばらくカウンターの前でウロウロしてみたんだけれども、ヒマだったので30分くらい前に、あのーとカウンターのおねーさんに話しかけたら、手続きオッケーでした。
やることも特に無いので、さっくりチェックインしました。このときまだまだ青い我々は景色のいい方がいいよネ☆と窓際をチョイスしてしまいました。まあ、ヒコーキはともかく車やバスで長時間移動に慣れているので、結果的には大して気にならなかったけど、やっぱ通路側の方がそら便利ですね……。
手荷物検査をして、出国審査。なんだか不思議な感じですね。さっき立っていた場所とは数メートルしか離れていないのに、パスポートにはんこを押してカウンターの間を抜けたら、もうそこは「日本ではない」扱いなのだから……。すごい勢いで走って逆行したら戻れるだろうけど（後で捕まるがな）、普通それは憚られるワケで。これも一種の結界と言うヤツですね。結界とは本来そう言うモノ……物理的に進入できないわけではないけれども宗教観や世間的なルールや罰則を知るを持つひとの心に訴えて侵すことを阻むモノなのです……。横断歩道は車に対する結界なのです（たまにモラル意識の弱いヤツは破れるけどネ！）。と近代的な空港でどうでもいいことを考えてみる。

取り敢えず搭乗口を確認しておこう！と免税店などを通り抜け、無人の電車？みたいな乗り物で移動移動。なんだか、何かと空港の端っこへ端っこへと移動している感が……。みかん王国からの国内線もどこの空港へ着いても最果てのゲートみたいなところへ下ろされるんだよね。でー！着きましたー！←搭乗口にな！
既に我々の乗るヒコーキも待機しています。機体がまっさお。いかにも外国のヒコーキと言う感じでテンションが上がりまくり、ここで既にかなりの数の写真を撮りまくってしまいました。窓から働く車や働くおじさんなども見られてうれしい。なんか好きですこういうの。
しかし、結構前に着いてしまったので一通り写真を撮ったりしてもまだ時間があります。
そしてここで我々は誤った判断をしてしまうのです。ヨシ戻るか！
何気なく免税店を冷やかしていたのですが、ふと何か嫌な予感がして、チケットを見直す私。

 

ゴメン！！時間見間違えてた！！！
搭乗開始時刻と出発時刻を勘違いするというあり得ない間違いを！えええええ！？とか言ってる母を引っ張りとにかく走りまくりました。途中で気付いてホントよかった！ホントに！！走って走って走りまくりましたがホント疲れました……広い空港って、こういうとき不便なんでスね……。搭乗口に着いた瞬間、
「お客様のお呼び出しを……」
的なアナウンスが開始されかかっていたのが、プツリと止まったのが印象的でした。分かる！分かるぞ！！私たちを呼び出す気だったんだな！？搭乗締切の1分前のことでした。
しかしその直後に別の人が呼び出されており、最後じゃなかった！と言う不謹慎な安心感を得てみたり。既に席に着席しきっている皆様の間を気まずく通り抜け、席に着く。
まあ、ギリギリに乗っただけあって離陸までそんなに待ちませんでした。ヒコーキの離陸の瞬間というのは幾つになってもワクワクしますね！つっても初めてヒコーキに乗ったのティーンエイジャーになってからでしたけどね！
このヒコーキでまずホーチミン空港へ行き、そこからシェムリアップへと言うのが今回の旅程であります。

機内で前の前？くらいに座っていた関西人とおぼしきおばちゃんたちの会話が印象的でした。
「イヤー、でもホンマ誘ってくれてよかったわー。」
「ほんとー？」
「誘ってくれんかったら今頃ダンナと高知やったし。」
「あるイミ、それも海外やな？」
ハーイ、その海外から来た私があなたの近くに居ますよ？どうせ四国なんて辺境の島国ですからー。独立しちゃうぞ！？しかし確かに四国に住んでる私はちょこっと本州に行っただけで、ふと、周囲を見ると山が見えない！とか山が遠い！と言うことになんか四国って狭いのネ。とか思ったりします。
四国は狭いぜ？ちょっと高いところに上ったら海が見えるし、大体どこからでも視界に山が入ってきます。
ヒコーキの中では、飲み物を出されたり機内食を振る舞われたり……なんか、ヒコーキって高い筈だなってなんとなくこのとき思いましたが、約1年半後の現在、そのサービス部分をカットしまくった格安エアラインが話題になっていたり。しかし、個人的な感覚としては、そう1年に何回も海外に行けるわけじゃなし、行くときには少しゼイタク気分を味わいたいなって思います。
 
何だかようやく海外旅行日記らしい写真！機内食ス～。
事前にメニューの表みたいなのが配られて、選べる方式でした。お肉っぽいのを選んだら、和食を意識したようなものが出てきました。錦糸卵の載ったしょうゆ飯みたいなのに、肉じゃがみたいなあんかけのおかず、フルーツにローストビーフとサラダ、レアチーズケーキみたいなデザート。なんでしょうか、ぜんぶ○○みたいなのと言うのが印象的でした。だって肉じゃがはあんかけにしないしィー。でもその後の海外旅行でも機内食はなんつーか○○みたいなのが多かったのでそういうものなのでしょうか。
結構、見たまんまの味でしたがおいしかったス。
完食。出されたゴハンはぜんぶ残さずいただくように教育されてきましたので、基本的にはこういうのは完食してしまいます…‥それで後でツライ目に遭うワケなんだが……。
だってあーた、コメがあるのにパンまでありますがな。
メシ食ったらテレビも各シートについているタイプではないので遠くて見づらいし、経由のベトナムは入国しないので書類の記入もしなくていいので、特にやることもなくなり。立派な中年の母は昨日の疲れもあって眠りについてしまいました。
しかしながら初めての海外旅行でテンション上がりっぱなしの私は、うれしげに窓の外の写真を撮ってみたり、ガイドブックの遺跡の解説を読んでみたり……。しかし、窓の外を見ていると、だんだん、陸地の感じがなんかこう違ってくるんですよ。建物が無くなり、道路の色が舗装されたアスファルトのグレーではなく、赤っぽい色（赤土？）になり……日本では見ない光景に、遠くへ来たんだなあと感慨にふける。
しかし、その風景が次第にまたなんだか都会的になっていき……いよいよホーチミン空港へ着陸のようです。