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弊社は連休中は交代で出勤があるのであまり長期旅行には向いておらず、ゴールデンウイークや年末年始に海外旅行とかもっての他なのですが、2015年新年明けて新しいカレンダーなど眺めつつ、ゴールデンウイーク前にちょっと休めるかも?とか思いました。
と言うのも、連休がある=休日出勤がある=代休がある、なので飛び飛びになっているところにこの代休をつっこんだりすると、連続休暇が作りやすいのです。昨年、2014年もそのやり口でエストニアに行ってきました。特に問題はありませんでした。

……うん、休もう。

そしてさてどこに行こうかな?と言う話になるわけですよ。
昨年、ヘルシンキを訪れた際に鉄道駅を無意味に訪れ「ここからサンクトペテルブルクへ行けるのか〜行きてぇな〜ロシア!」と思ったので(*)、ここはやはりロシアかなと。タリンで見かけたロシア正教会と信者の方々の様子もまた、ロシアへの思いを大きくさせました。
実際、昨年のエストニア・ヘルシンキ旅行から帰ってこっち、暇があればヘルシンキから鉄道でサンクトペテルブルクを訪れた人のブログなんかを見てました。
ヘルシンキとかタリンでも4月末なら大丈夫だったので、更に少し北になりますがロシアでもまあ大丈夫でしょう。(寒さ的な意味で。

それに以前からロシア、特にサンクトペテルブルクには漠然とした憧れがあったのです。
壮麗な宮殿、独特の建築様式の教会、そして世界に名だたるエルミタージュ美術館。
もちろんそう言った具体的な動機もありましたが、ベルリンの壁が崩壊したとき既に物心のついていたわたしには、東西冷戦による根深い偏見が無意識のうちに根を下ろしてしまっているのです。

『ロシア=ソ連=東側=なんか悪いやつ』と言う偏見が。(*)

そしてその偏見からなんとはなしに『旧東側の親玉のところに行ってみたい』と言う、なんだか不良に憧れる女子学生のような気持ちをあっためてきたわけです。
行ってみて意外といいやつじゃんとか思いたいのか、具体的に自分が何を求めているのか自分でも分からないのですが、とにかく行ってみたい。日数的にも何とかなりそうだし、思い立ったが吉日デイと言うわけで、今回の目的地はロシアに定めました。

年明け早々にいつもの相棒「地球の歩き方・ロシアとコーカサスの国々」をゲット。しかしこれ、1冊でどれだけの面積をカバーする気ですか?おかげで、読んでいるうちにちょっぴり「コーカサスの国々」に興味がわいてきてしまったではないですか。
しかし後ほど分かるのですが、ロシアに関しては歩き方先生はまったく歩き方を教える気がなく、むしろ迷わせにかかってきました。何かと言うとすぐに「ツアーに申し込むのが良い」とか言って来るし、やたらに情報が曖昧で。しかし英語が読めないわたしには歩き方先生しか頼りがないわけでしてなかなか厳しかったです(*)。



そういうわけで、写真は『女帝エカテリーナ/池田理代子(全4巻)』です。
海外旅行サイトで帝政ロシア時代の雰囲気とかがざっくり分かっていい感じと紹介されていたので、漫画好きのわたしは買い揃えてみました。実話ベースなので漫画としては後半は冗長な感じがありますが、読んでよかったです。かなりの程度フィクションである事を前提に、帝政ロシア時代の貴族の暮らしってこんなのかなってのがざっくり想像できるのと、それからエカテリーナに感情移入して読んでおくと、サンクトの観光地でいろいろと感慨深いものがありました。4冊ですからすぐ読めるし、漫画好きなら買って損はないと思います。

*高速鉄道アレグロが走っています。3〜4時間でヘルシンキとサンクトペテルブルクを結んでいたはず。乗ってみたいものですね。

*まあこの偏見って今も健在な気がしますけどね、割と一般的に。アメリカ組じゃないやつは悪いやつ、みたいな……。

*そういうことなので、英語が読める人はロンリープラネットとか言うやつのほうがいいんじゃないですかね。イヤ、わたしロンプラ見てないし読めないから、ロンプラ先生が歩き方先生より役に立つかどうか分かんないんですけどなんとなく言ってみました。

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ところで、ロシアと言うのはなかなか面倒な国なのです。日本人はビザが必要です。
写真はわたくしのロシアビザと出国時に回収されてしまうロシアの出入国カードです。
「ここから先写真撮影禁止」と書かれた出国審査場のギリギリ手前で撮りました。ロシアに対して緊張感なさ過ぎです。しかし結局、個人情報にモザイクをかけたら殆どモザイクになってしまい、なんの参考にもなりません。
ロシアの出入国カードはビザを取得したときに情報管理されているのか、大きな空港から入国する場合は自分で記入する必要はなく、入国審査の際に印刷されたものを渡されるので内容を確認してサインをするだけです。なかなかサービスが良いじゃありませんか。

しかしビザが必要なだけならいいんです。カンボジアビザだってミャンマービザだってとってきました。ミャンマービザはちょっぴり面倒と言えば面倒でしたが、まあ別に大した事ではありません。なにちょっと「わたくしはミャンマーで政治活動をしません」と宣誓書を書かされ肝を冷やしたくらいです(*)。ロシアの場合、そのビザ申請に必要な書類とその取得方法が問題なのです。
地球の歩き方や大手旅行会社のサイトなんかを見ると、予めロシア国内での宿泊場所・交通手段を決定してその情報をビザに反映させる必要があるらしく、もちろんそれは自己申告ではだめなのです。
ロシア政府の定める特定の旅行会社で発行された旅程を保証する「招聘状」なるものが必要なのです。もちろん、その旅行会社も通常は自社で手配した内容に沿った招聘状でないと発行しません。つまりロシア旅行については少なくともロシア国内の手配は特定の旅行会社へ依頼する必要があるのです。
しかも旅行中は、ロシア滞在中は特定の旅行会社が所定の書式で作成した旅程表=「バウチャー」を携行しておかなければなんか大変な事になると歩き方先生なんかはおっしゃっています。
この招聘状と申請書、写真を揃えてビザの申請に行く事になるのですが、ロシア大使館はビザの郵送による取得手続きを行っていません。と言うことで、地方在住者は取得代行を依頼することになります。

つまり、まとめるとロシアに行く方法は、

・すべて込みのツアーで行く
→ビザはツアー会社へお任せ
・エアーは自分で手配して、ロシア国内の宿泊等を特定の旅行会社で頼む
→ビザはロシア国内の宿泊を手配した旅行会社へお任せ

の二択になり、完全な自由旅行はのぞめないわけです。
これだけではなく、なんだか他にも面倒そうな事があります。「滞在登録」とやらです。
ロシアを旅行する外国人は宿泊する都度に滞在登録をしなくてはならず、その間パスポートが預かられるのでパスポートが返って来るまで出歩かないほうがいいとか。そしてその滞在登録にバウチャーが必要だとも歩き方先生はおっしゃいます。
しかしネットで見ると、バウチャーは要らないとかパスポートは別に預かられなかったとかどうせパスポートはホテルのセーフティに入れて持ち歩いてないとか、そもそも1週間以内の滞在なら滞在登録は要らねえとかもう様々、歩き方先生とは異なる情報が飛び交っています。
「ビザ」「招聘状」(インビテーションと英語でかかれることも)、「バウチャー」「滞在登録」(レギなんとかとロシア語で書かれることも、つか英語でレジストレーションじゃねえか?)。
……先生、頭が痛くなってきたので早退していいですか?
もう大混乱です。大混乱だけどどうにかしないとロシアに行けません。
で、ロシアへ行く方法・二択のうち後者はこのバウチャーとやらは出ない気がするんですけどいいんですか?とちょっと微妙な気がしますが、この二択です。

……正攻法では。

そう、正攻法でないやつが存在するのです。
日程も宿泊場所も知らせなくても、ロシアビザの取得を代行してくれる会社がいくつかあるのです。
(ちゃんと日本にある会社です。)
当のその会社は「巷やガイドブックではいろいろ言ってるけど問題ない、うちは正規の何の問題もないビザの取得代行である」と言うわけですが、他のエリアに比べて冒険心を著しく欠いた地球の歩き方先生や大手の旅行会社なんかは、ロシア旅行をするには〜とおっしゃりこういう会社で頼むのは危険であるとおっしゃるのです。
実際、ロシア旅行手配+ビザ代行を行う旅行会社では、ビザの取得代行のみは受付けておらず、最低でも滞在期間中全ての宿泊手配と合わせてでないと受付けないと記載されていました。

…………さて困りました。

このギャップについてどう理解すればよいのか分かりません。
ロシア行きを目論んでいる父の会社の同僚は、ビザだけとにかく発行してくれる会社のビザの事を「嘘っこビザ」と言っていたそうです。彼も矢張り自由にロシアを旅行したいが「嘘っこビザ」は大丈夫なのかと悩んでいるそうです。

分からないのでとりあえず、正攻法の後者で行くことを考えました。
ツアーは実質泊まるとことエアーと送迎だけの限りなく個人旅行に近いなんちゃってツアーもあるので別にツアーでも問題ないのですが、JALで成田からモスクワを経由してサンクトペテルブルクに入るものが殆どで、二都市周遊になるので、日数が長すぎるか短かったら短かったでかなり忙しい内容だったのです。しかも成田発だと前泊でもきっついし。最終便で羽田に到着すると、路線検索とかしても当日中に成田近辺まで行く方法がないんですよね!
なので、ヘルシンキ往復のエアーとロシア入りの鉄道切符を自分で手配して、ホテルとビザを旅行会社に頼む方向にしたわけです。それであたりをつけた旅行会社のホテルの料金一覧なんかを見つつも期間が年末までのものだったので、4月の旅行の見積もり依頼とかいつまでにすればいいですか?とか問い合わせを出したのが1月下旬。旅行会社からはほどなく、一応エアーと鉄道を含めた見積も出させてくれとの回答が来ました。
しかし、このホテル料金……うーんよく分かんないな、ちょっと高い気がするけど、こういう旅行会社だから単に良いホテルしか扱ってないだけかも。あ〜でもなんかちょっと高いような気がするなあ〜と気になったので、Booking.comで同じホテルを旅行期間で検索してみました。

結果:バカ高い。

シャレにならない高さです。いくらマージンあるっても取り過ぎでは……。
宿泊予約サイト経由だと数千円で泊まれる中級ホテルが一気に万越えです。イヤ、せいぜい数泊の事なので1泊1万数千円出すのもやぶさかではないですが、本当だったらそれだけ出したらもっと良いホテルに泊まれることをわたしは知ってしまいました。
知ってしまったからには、あっさりじゃあこれでお願いします〜と言うのにも引っかかりを感じてしまい、悩みに悩んで手配はここで頓挫してしまいました。

*普通は書かされません。わたしは勤め先の関係でなんとびっくり『報道関係者』とみなされてしまったため書く必要がありました。今はこれ要らなくなってたりしないんですかね。詳しくはココに書きました。

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もう特に関連性のある写真がないので、このエントリは字だけがずらずらと連なります。

さて、手配を頓挫させたまま時期は2月も下旬となってしまいました。
なんでそこまで引っ張ったかと言うと、2月中旬に母親と2人でバリ島・ウブドにバカンスを決め込んでいたからです。これは11月に見つけたツアーで、ガルーダインドネシアの往復にホテル送迎にウブドのフォーシーズンズ3泊でなんと13万円ほどと非常にお得だったのでつい……。シーズンオフ万歳。
久々のツアー旅行はなんも考えなくて良くて非常にバカンスできました。初めてのリゾート滞在だったけど、たまにはこんなのもイイネ!(*)

1月下旬に問合せた旅行会社からは遅くとも3月中旬くらいには申し込んでもらったほうがいいと言われていたので、あんまりグズグズしているとロシアに行けなくなってしまいます。
とりあえずホテル代の高さが気になってしょうがないのですが、3月初めに正式に見積を依頼しました。回答はすぐにやってきました。
フィンエアーの関空〜ヘルシンキ往復は思っていたよりかなり安い。きっと団体料金での手配が可能なのでしょう。鉄道切符はややお高い印象。ホテルについては以前にwebに出ていたのが、秋〜年末年始の料金だったので、実は4月は安かったりして?とか一縷の望みを抱いていたのですが。
……やっぱり高いです。
しかも、途中でサンクトを離れてみようかとお願いしたヴェリーキー・ノヴゴロドのホテルにいたっては市街地からものすごく遠いです。どうしよう……。

それから数日、ロシアビザについてものすごくネットで検索しました。
すると泊まるホテルによっては、ロシアビザ取得に必要な招聘状とやらを発行してくれるところがあるらしい。おお!これならホテルを自分で決められる!!
しかしそれはそれで問題が……まだロシア国内の予定をはっきりさせてないんですよね。泊まる場所とか行きたい場所に合わせて決めたいじゃない。いつもそうしてるんですよ。
でも、旅行会社にお高いホテルを頼むよりは早めの決断が必要でも自分で泊まるホテルを自由に決められかつお安い方がいい。

で、そういったサポートをしてくれるホテルのひとつのWebサイトを見ていたところ、ビザサポートはこちら、みたいなリンクがあったのでそれをポチッとやったところ、別の会社のサイトに飛ばされました。英語で書かれたそのサイトを一生懸命解読したところ……

・以下のフォームを埋めてください
(住所氏名連絡先、パスポート番号、ロシア入出国日、滞在都市・滞在ホテル)
・クレジットカードで料金を決済してください
・PDFで招聘状を送るよ、それもって大使館へゴゥだ!

と言う事でした。24時間受付、決済からPDFがくるまで僅か数分。
えっ、これって……

絶対人間の目でチェックしてないよね!?

これだと架空のホテルの名前=嘘っぱちを書いても招聘状を発行してもらえる事になります。
調べてみると、この手のロシア国内の『旅行会社』は結構あることが分かりました。その信憑性はいかに?と思って、検索してみたらこういう『旅行会社』で発行してもらった招聘状で、自分でビザ申請をして発行してもらった体験談もちらほらと。
しかしわたしの場合は、自分でビザ申請にはいけないので、招聘状取得後、申請は代行依頼をかけなくてはなりません。招聘状の取得がUS15〜25ドル程度、招聘状ありの場合のビザ申請の手数料が6,000円〜8,000円程度。

……最初から嘘っこビザの会社に頼むのといっしょやん。
(わたしの見たところは2週間取得で8,000円だった。)

と言う結果が出てしまいました。
たぶん、エアーも泊まる場所もなんも決まってなくてもビザ代行すんぜ!と言ってる会社はロシア国内の内容適当でも招聘状出すぜ!って言ってる会社と組んで、ビザを発行してくれるんだと思います。だから内容もたぶんいっしょです。ここまで来て思いました。

ロシアビザってもうこれ利権ズブズブの世界じゃないの!?

もちろん、国籍的に本気で警戒してビザを取得させようとする場合もあるんだと思います。上記の招聘状を発行する旅行会社も発行できる国籍を限定してましたし。
でも大半はもう形式的なもので、しかしこのビザ発行ビジネスに絡んで儲けているひとたちがかなりいるためにやめられなくなってるんじゃないの?そんなふうに思いました。例えばこの招聘状を発行できる『特定の旅行会社』になるために昔結構なカネ積んでて今やめるんならその投資に見合わない!暴動起こすぞ!みたいな。
まあもし、今ロシアビザの仕組みが抜本的に変わったら、招聘状を発行するだけの『なんちゃって旅行会社』がまったく必要なくなってしまうことだけは確かです。それで稼いでる人は路頭に迷います。まあネットにフォーム設置してカード決済でカネ回収してるだけだけれども!
まあともかくですよ、

うん、嘘っこビザで大丈夫だ!!

と言う結論が出ました。嘘っこビザを手配して、いつも通りエアーもホテルも自分で手配します!
とか言いつつ、実はずっとずっと入国するまでビビリ倒し、また帰る前にも出国するまでビビリ倒してた小心者なんですけどね!この通り生きて帰ってます!!(*)

わたしのロシアビザ取得の方法決定をまとめると……

嘘っこビザは怖いので、ホテルだけ正規の旅行会社に依頼しよう
ホテル代高い
招聘状発行してくれるホテルがあるらしい
見に行ったらWebで適当に招聘状作る旅行会社だった
しかもそういうホテルも会社もいっぱいあった
招聘状作ってもらっても結局取得は代行申請頼まざるを得ない
最早コレ値段も内容も嘘っこビザといっしょやん
もう最初から嘘っこビザでええやんか!

悩んだ挙句にコレでした。嘘っこビザで行ってやろうではありませんか!!
とか言っておいて、女々しくグダグダとホントに大丈夫?とかその会社に問合せて(そら大丈夫としか言わないよネ)、お金を振り込んで申請書と写真とパスポートを送ったのが3/16。無事二週間後の4/1にロシアビザの貼り付けられたパスポートゲットと相成りました。
いったいロシア政府にわたしの旅程はどう伝わっているのでしょうか。本来は旅程の申告が必要なはずのビザなのに、わたしは旅程を申告していないのです。しかも、本来の滞在より長いのは問題ないとの勧めに従い、実際の滞在日程よりわたしのビザの期間は長めになっています。
しかも歩き方先生が外国人に必須の手続き『滞在登録』に必要とおっしゃる『バウチャー』とやらがわたしの手元にはありません。ビザ取った会社は問題ないって言ってますけどね。
……これで行けるのかロシア!どうなんだロシア!ともかくロシアに行きますよ!

*本当にすごく良かったのでこれもいつか旅行記書きたいな……。でもすごくよくて楽したのであまり面白い出来事は起こってないです。

*飽くまで個人の体験でありこの体験を参考にしてロシアに入国できなかったりロシアから出国できなかったりしても責任はとれませんので悪しからず……。

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さてこれで、ざっくりとした日程で旅程を一切報告せずにビザを取ることにしたので、日程は自由に決められます(*)。と言ってももう旅行まで2ヶ月弱なのでさっさと航空券押さえないと高くなります。当初の考えでは、

1日目:定時退社後、伊丹へ飛ぶ(関空付近に宿泊)
2日目:関空→ヘルシンキ(ヘルシンキ泊)
3日目:ヘルシンキ→サンクトペテルブルク(サンクトペテルブルク泊)
※列車はなるべく午前の早いやつ
4日目:(サンクトペテルブルク泊)
5日目:サンクトペテルブルク→ヘルシンキ(ヘルシンキ泊)
※列車はぎりぎり暗くなる前くらいのやつ
6日目:ヘルシンキ→
7日目:→関空、伊丹→みかん王国

の予定でした。高速鉄道アレグロの利用を考えていたので、時間の関係&安全策でヘルシンキに前後1泊ずつすることになります。憧れのロシア、そして憧れの陸路国境越えを盛り込んだ日程。
なのですが、
サンクト2泊しかしないの?

と言う心の声が次第次第に大きくなってきました。
ヘルシンキは一応一度行きました。まあ殆ど体調崩して寝てたんですけどね(*)!それでも一度行きました。きれいで安全でよい街でした。直行便もあります。

……これからいざとなったら幾らでも行けそうな気がします。

翻ってロシアです。直行便がないので実際的な意味でヘルシンキより遠い上、経済制裁食らってみたりやや物騒な要素ももっています(*)。
やはりロシアへの滞在を最大限にするべきではないのか!?

そんなわけで日程を見直すことに。
手元にロシアのガイドブックしかないことも一因だったかとは思いますが、見れば見るほどサンクトペテルブルクでやりたいことも増えてくるわけです。て言うかこの日程だとヴェリーキーノヴゴロド行きとか絶対無理だし。最初は列車移動を往路復路のいずれかにして、片道飛行機移動などと考えていたのですが、結局、それでも2日目中にサンクトペテルブルクへ移動するのは無理で。
…………潔く列車移動は諦めよう。
陸路での国境越えはまたの機会にする事としました。
空路で直接サンクトペテルブルク入りして、めいっぱいサンクトに滞在する事にします。
一般的なのはモスクワ経由ですが、地方在住なので成田-モスクワ-サンクトは非常に効率が悪いのです。そこで思い出したのは、シャルルドゴール空港。初めてこの空港を訪れた際に丁度ロシアが観光誘致に力を入れていたのか「CDGからサンクトペテルブルクへ行こう!」みたいなポスターがめっちゃ貼ってあったのです。
深夜便で羽田からCDGへ、それからサンクトなら午前中にサンクト着もあるかも!?

…………航空券高ッ!!!!

30万近くの驚きのお値段が出てきてしまいました。イヤイヤイヤイヤこれは流石にない!
あまり航空券代は惜しまないほうなのですが(時間優先)、流石にこれはない!
じゃあフランクフルト経由(NH)はどうだ!やっぱ高い!25万ですって!!
いや今までそれくらい出してヨーロッパ行ったこともなくはないんですが、今回ふらっと思いついてふらっと行くわけですよ!いきなりそれは出ませんから!
ちなみにもともと考えていたフィンエアー(もしくはJL便名で予約)で11万くらいでした。みかん王国→関空がなければもっと安いんですけどね〜。
これは観念してヘルシンキ経由で行くしかないのか。しかしどうにも踏ん切りがつかず何日かグダグダグダグダいろんな航空券販売サイトで検索をかけつづけました。
かけつづけた結果、いいことがありました。

……ドバイ経由で9万円ですと!?

なるほど、ドバイ行きは羽田深夜便があります。これなら時間を無駄にせずサンクト入りできます。フライト時間はもっのすごく長いけどネ☆その上、帰りは羽田到着が夜だからみかん王国に帰るのは翌日になってしまいます。休日を最大限旅行に生かすためにはそう、分かっていますとも。

……旅行帰りにそのまま出勤コースです。

行きが羽田経由で、帰りが関空経由にできると尚良かったのですが、何故かそうすると運賃が安いレートでの予約が出来なくなってしまったので行きも帰りも羽田経由で。まあ空港間の移動がないのはラクなんですけどね。
それからエルミタージュ美術館の入場券を1日券にするか2日券にするか悩んだり、ヴェリーキーノヴゴロド行きをいつにするか悩んだり、あとエカテリーナ宮殿の観光をどうするか悩んだり、いろいろグタグタしましたが、最終的に以下のような予定で行動する事にしました。月曜日(エルミタージュもエカテリーナ宮殿もお休み)挟むのがなかなか厄介でした。
まあ長距離移動以外は臨機応変にって感じですけど。

4/22(水):定時後、みかん王国→羽田
    EK313 HND00:30-
(機内泊)
4/23(木):-DXB06:45
EK175 DXB10:05-LED15:10
☆ロシア美術館が夜やってる日
(サンクトペテルブルク泊)
4/24(金):エルミタージュ美術館見学後、ヴェリーキーノヴゴロドへ
(ヴェリーキーノヴゴロド泊)
4/25(土):ヴェリーキーノヴゴロド観光後、サンクトペテルブルクへ帰る
(サンクトペテルブルク泊)
4/26(日):エカテリーナ宮殿へ行く、夜コンサートとか行っちゃう?
(サンクトペテルブルク泊)
4/27(月):ペテロハバロフスク要塞などまあ適当に徒歩圏内観光
(サンクトペテルブルク泊)
4/28(火):EK176 LED14:10-DXB00:15
(空港で夜明かし)
4/29(水):EK312 DXB08:00-HND22:45
(東京泊)
4/30(木):羽田→みかん王国
(遅番でフル出勤)

何がキツイッてそりゃ帰りそのまま出勤もキツイですが、ここ!

EK176 LED14:10-DXB00:15
(この間)
EK312 DXB08:00-HND22:45

ドバイで深夜の乗継7時間45分!!
これが関空便なら03:00発だったんですよね!
乗継8時間になったらエコノミーでも無料でホテル手配してもらえるのですが微妙に足りないし、深夜だから入国して遊ぶわけにもいかないし、どうせ前後飛行機で寝放題・食い放題なのにホテルとか泊まるのももったいないしどうすんのよ!?って言う。
しかしこれが最も安価で最も効率が良い。

……これに決めました。

みかん王国・羽田、羽田の後泊を別手配する必要がありましたので(*)、楽天トラベル経由でNHのダイナミックパッケージを予約。平日だったせいかあんまりお値段変わらなかったので、移動しなくて済むエクセル東急羽田なんて予約しちゃいましたよ。

ところで、当たり前のようにヴェリーキーノヴゴロド行くとか言っていますが、そこまでメジャーな感じでもないと思います。これ抜いたらちょっと忙しいけど、モスクワも行けないでもないんですが。
わざわざこいつを入れたのは、元々は「地球の歩き方・ロシア」でキジ島の写真を見まして。
小さい写真だったのですが、気になったのでネットで検索したら、これすっごい!見たい!ってなったのですが、

・遠い
・そもそも冬季は行くの困難

個人で船をチャーターしないと行けないそうです。無理です。
しかし旅行時期を変えるということはできなかったので(今休めるからと言って夏にも休めるとは限らない休めるときに休み行けるときに行く)、泣く泣くキジ島は断念。
更に歩き方をパラパラしていると、ヴェリーキーノヴゴロドに「野外木造建築博物館」があるとな!?伝統的な建築を移築してきたものらしいですが、キジ島にあるような建物が見られる場所があったのです。サンクトからバスで数時間と、移動時間も良いころあいです。他にもちょこっと見所があるようですし、漠然としたサンクト以外の都市にも行ってみたい……できれば地上移動で……と言う欲求も満たせますしと言うわけで、目的地に選ばれたのです。
ついでにキジ島の画像検索結果も貼っておきます。すごいでしょ!見たいでしょ!!

さて、ホテルや各チケットも手配し、ビザやバスチケットや何やかや不安を抱えつつも、後は出発の日を待つばかりとなりました。

*実際にはビザの取得と平行して日程の検討はしていました。

*エストニア・フィンランド旅行記参照。タリン2泊・ヘルシンキ1泊の普通逆じゃね?と言う日程を組んだ挙句、ヘルシンキで約半日体調崩して寝込んでいた。

*それから数ヶ月後、果たしてそこにはISISに名指しで宣戦布告をされるロシアたんの姿が……!ビジネスとか陸路移動の長期旅行で経由しなければならないとかならともかく、飛行機で行き帰りする短期旅行でテロリストが狙います!って言ってる都市にわざわざ行かないですかね……行っといてよかった。

*と言うかヘタをすると往復航空券よりダイナミックパッケージの方が安くなったりする事がある。ダイナミックパッケージで予約して宿泊を放棄した事あり。そしてホテルに連絡を忘れた……。

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さて、ロシアに対する不安とか不安とか不安とかを抱えながら当日を迎えました。
当日はいつもなら定時上がりでダッシュで空港へ行きギリギリでチェックインをするのが恒例なのですが、今年度より弊社では時間単位で有給を消化できることになりました。
ので、2時間有給とか取ってみたりして。
半日有給取ると半日休んだ(まんま)感じするけど、2時間有給ならちょっと早く帰っただけって感じじゃない?ただの印象の問題ですけども!
大半の人はわたしがいつ帰ろうが休もうが大して気にしてないと思うんですけど、そもそも殆ど公休のタイミング調整してるだけで有給は取ってても1日とかなのでなんだかんだ言われる筋合いもないんですけど、たぶん「あいつあんなに休みやがって〜」とか思ってそうなひとがやっぱいるんですよね!気にしなくていいと思いつつも気になるので、印象操作を試みる。
そんなことも気にならなくなる日がいつか来るといいなあ。まあ度胸の問題か。
……こういうOLの愚痴があるので、この旅行記はなかなか進みません。

空港へ余裕を持って行くだけなら1時間早上がりで十分だったのですが、そこを2時間にした最大の理由は温泉!いつも羽田のシャワールームを30分1,000円で使用することに言いようのない悔しさを覚えていたのです(*)。30分じゃ髪乾かなくてビッタビタだし、延長するのもなあ〜。
そこで温泉!
羽田のシャワールームの半分のお値段で、地元の天然温泉の温浴施設でホカホカに温まってから空港へ。今の掘削技術をもってすればどこでも温泉出せると思うので、誰か羽田に温泉掘って欲しい。
羽田空港にスーパー銭湯を!(真剣)

ホカホカ幸せいっぱいで空港へ着きましたが、それでもまだ余裕がありましたので……
 
おすしちゃんなどいただいてしまいました。
ショボい地元空港にあるお寿司屋さんなのですが、お魚が美味しくてなかなかよいのです。街中で食べるのに比べると割高と推測(と言うのもカウンター寿司屋はここ以外行ったことがない)されるのですが、お手軽ですし。出張のサラリーマンで賑わっているお店です。
マグロと初カツオと鯛皮のポン酢和え。そしておビールたん。
今わたしはとてもしあわせです。
お会計はこれにたまごを後から頼んで、2,260円でした。地元ですでに満足いっぱい。
満足すぎて、これからロシアに行くことを忘れそうになります。

お風呂に入ってビールも飲んで、安らかに眠っているうちに羽田に着きました。
航空会社が違うので、荷物を一度引き取って国際線ターミナルへ移動してからチェックイン。それでもまだまだ余裕があります。
シエルエテールと言うフランスメシ屋でケーキでも食べたいな〜と思っていたのですが、なんとなくなっていました。ショック……。晩御飯最初ここで食べるつもりだったんだけど、お寿司食べてきてよかった。何かと割高感の否めない国際線ターミナルでお値段と料理のバランスが良く、サービスも良く、ゆっくりできるので気に入っていたのです。残念だ。
しょうがないので、早々に出国。免税店で少し化粧品など買う。

最近、シャネルの化粧品が気に入ってしまい、旅行の都度に免税店で少しずつ揃えています。化粧品を買うようになって初めて免税店すげええええと思うようになりました。
これ6,600円で買ってますけど、 普通にお店で買ったら7,000円越えちゃうし。
羽田空港が前回行ったときにはまだ拡張工事中だったのですが、今回完全オープンになってまして。制限エリア内のフードコートとかずいぶん充実してました。でもやっぱ落ち着いて食べるなら出国前の飲食店街かな〜と思いますが。
後はやることもなくなったので、ソイラテ買ってネットでもしながら搭乗時間を待ちます。

めっちゃ石油出てそう〜!
ゲートで漢字の地名表記を見るのが割と好きなのです。油ぎってますドバイ!
アナウンスをきいていると羽田深夜発の香港便があることを知り、ほほう夜行便で香港とな!?と妄想スケジュールを組み立てたりしているうちに、ようやく搭乗時刻が迫ってきました。
これからドバイまで約11時間、そしてドバイからサンクトペテルブルクまでは約7時間

……………遠ッ!!

改めて考えると何だか気が遠くなりそうです。その上、どんどん不安になります。
だって地球の歩き方にはネオナチ風の若者にボコられるかもしれないとか書いてあるし、ともかくやたら治安悪そうに書いてあるんです。その上、英語通じないって言うし。(*)
ああ、それは英語元々話せないから問題ないか!
毎度毎度、なぜに直前になって不安と後悔に包まれるのか。ともかくまずはドバイへ向けて出発です。

*羽田空港のトランジットホテル内に、シャワー・トイレ・ソファとテレビのある小部屋のついたリフレッシュルームがあり1時間2,000円で借りられるそうです。制限エリア内からも入れるそうなので、次回はこれにトライしたい。ただ飲食店は出国前のが充実しているので悩むところ。空弁買って持ち込むのもいいかも〜。

*実際の状況と比べても冷静さを欠いているとしか思えない地球の歩き方先生に対して、在サンクトペテルブルク日本国総領事館のWebサイトにある「サンクトペテルブルクにおける皆様の安全な滞在のために」を読むと、「日本ほど安全ではありません」としながらも「邦人被害事件のほとんどはスリです」と言う、それどこのヨーロッパでもいっしょですやん!と言う治安状況であることが書いてあります。むしろわたし個人の感想としてはパリやらブリュッセルよりぜんぜん安心できる感じでした。ただ更に先程の文書を読み進めて要約すると、役人と警察がクソなのでスリ被害にあった後の手続きなんかは面倒らしいですね。あと英語は噂通り通じません。

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ロシアへ向けた不安はいったん脇に置いて、産油国のエアラインはサービスが良いときいておりワクワクと飛行機に乗り込みました。

流石に現物は撮ってませんけれども、CAさんの制服がかわいい!ベージュ系のツーピースのスーツなんだけれども、スカートに4箇所くらいプリーツが入ってて、プリーツの部分が帽子と同じ赤色で。ベージュと赤の組み合わせかわいい!
エンターテイメントも充実で、ホクホクです。まあ往きは寝ますけれども!
海外のエアラインにしてはありえないくらい日本語メニューが多くてですね。

深夜便なので、機内食1回目は軽食だそうです。

……軽食?

エミレーツ様的にはこれが軽食だそうです。

なんかおはしも立派だし!
牛さんをいただきましたが、とてもおいしかったです。夕食を食べた時間が早かったし軽めだったので、おビールもいただいて割と甘いイチゴムースまでペロリと完食。
近くの席にいたドイツ人夫妻がビールを頼み、CAさんにハイネケン?と尋ねられアサヒ!と返していたのが日本人としてはうれしかったです。それにわたし日本のビールでは断然スーパードライが好きですし。たまにはプレモルとかエビスもいいんですが。
食べた後は、明日のロシアに備えてしっかり睡眠をとりました。シートも快適。

目覚めると朝食が配られました。
和食か洋食かだったのですが、何故かCAさんがわたしの顔を見るなり、「ジャパニーズ?」と選択しづらい問いかけをしてきたので、素直に和食をいただきました。

お味は夕食に比べると普通かなって感じでした。ごはんの上に何故に葉っぱが……。

そしてドバイ着。ボーディングブリッジを通るときに外の空気を感じましたが、東南アジアっぽいむわっとした空気感で意外でした。もっと乾燥してるかと思ってました。

乗客の殆どは乗り継ぎのようでした。ヨーロッパへの足に使う人が多いようです。
エミレーツはすべてT3からの発着です。サンクトペテルブルクへの便も同じターミナルからなのでらくらくです。ゲート位置を確認したら、空港としては最大級の規模を誇ると言う免税店でも……

おお!広い広い!

これが噂のたからくじの景品ですか!!
……まあでもブランド品とか買わなかったらやることないよネ!!
 貧乏な旅人は空港のフリーWiFiでネットするくらいしか……

WiFi遅ッ!!

場所によってはぜんぜんつながりません。
電波はとんでて搭乗案内とかは見られるんだけど、外に出ると遅い。全然つながらない。下りも大概だけど上りはもっとヤバくてtwitterもLINEもどうにもこうにもです。
そんな感じなので暇になってしまい、なんか飲み物でも買ってくるかと思うも、今ここで搭乗口に近くかろうじてWiFiがつながるこの椅子から離れると、座るところがなくなるような。
しかし暇に負けて立ち上がってしまいました。

……カフェラテ高ッ!!(約650円)

空港価格な上に円が弱い!ディルハムが強い!
しかもコーヒーショップのおにいさんがラズベリーシロップがおすすめだよ!とか言ってくるので素直に入れてしまい更に高い。やたら陽気なおにいさんでした。
高いカフェラテをすすりながら遅いネットで時間を潰します。ゲートの行き先表示にアラビア文字が……異国の地にあることを実感させられます。


さっきまで山のようにいた日本人はいったいどこに行ってしまったのかと言う待合いです。
次に飛行粉から降りたらそこはもうロシアなのです。期待感と不安感で複雑な気分になりながら搭乗を待ちます。

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いよいよボーディングタイムです。

席についていつものように窓から働く車や働くおじさんを眺めつつ、ロシアへ行くんだなあ……とドキドキしていました。ドバイからサンクトペテルブルクまでは6時間とそこそこのフライトですが昼に飛ぶ飛行機なので、今回窓際席にしてみました。ドキドキ……。

…………えらく爽やかな気分で目が覚めました。

飛行機が動くより早く眠り込んでいたみたいで、ハッと目を覚ましました。妙に頭がすっきりしています。え?どんだけ寝ちゃったの?

……まだ飛行機飛んでないですが。

モニターの時計を見ると11時。この飛行機は10:05離陸だった筈です。

寝てる間にディレイした!?

イヤまあいいディレイくらい大した問題ではないです。問題なのはホテルに頼んだ迎えがディレイしても待っていてくれるかどうかです。ヒィ!
空港からホテルへの交通手段も悩んだんですよ。スーツケース抱えて初めての国の公共交通機関は面倒だなあ、でも旅行会社(英語サイト含む)の送迎は高いなあ、でもタクシーはボッタくられたりボッタくられたりボッタくられたりしたら不愉快だなあ旅のとっぱちから不愉快な思い出は作りたくないなあ(*)、と悩みつつホテルに送迎の問い合わせをしたら、タクシー代相場+少々で英語を話せるドライバーが空港の中までネームボードを持って迎えに来てくれると言うので、あらあらそれは安心ねお任せしましょうかねと頼んだので、とりあえずホテルまでは何の苦労もなく行けると思ってなんにも考えてないのに!
イヤイヤ待て待て、むしろ滑走路の待ち時間も含めてのフライト時間なんじゃない?別に遅れてないんじゃない?スクリーンをフライト情報に切り替えて確認を……切り替えられない!
羽田→ドバイ便より機材が古いようで、離陸するまでモニターは切り替えができないようです。
うおおおおお気になるゥゥゥゥゥ!現状どうなってんの!?
不安でいっぱいのわたしを乗せてテイクオフ!これは定刻なんでしょうか!

不安を抱えつつも窓から見るドバイの街は不思議な眺めでした。
どこまでも平らな砂の地面にニョキニョキとビルが立ち並んでいるのです。はるか上空から見るとまるで海の上に薄く広げた砂の膜に街が貼りついているように見えて、とても違和感を覚えるのです。どうやってこんな砂の上に摩天楼作ったの?みたいな。
なんだか、ちょっとドバイに興味が湧いてきたのでした。(*)

しかし、街が見えたのは離陸してしばらくの間だけでした。
やがて眼下には整備された広い耕作地と細い水路が広がり、それも見えなくなると荒涼とした大地ばかりが見えるようになりました。こういう景色ってあまり見た事がないので新鮮です。
こういうのが砂礫砂漠なんでしょうか。それとも上から見ると茶色く見えるけど意外と緑があるのか。
こういう景色とたまに畑が広がる、その繰り返しがしばらく続きました。

窓からの景色が新鮮ならばフライトマップも新鮮です。

むしろ今飛んでるあたりに降りてみたい感じのフライトマップです。
と言うか時間!時間ですよ!早くフライト情報を!!慌ててモニターを操作して確認したのですが……

ん?出発地時刻と到着地時刻が同一……!?

わたしドバイとサンクトでは時差が1時間だと認識しておったのですが!!
ともかくモニターの到着地時刻に残りフライト時間を足してみましょう!

1時間遅れだァァァァァ!!!

うわあああどうしよう〜!もともと電話(英語)も苦手だけど最早電話もできないわけで!
とりあえず飲物はノンアルコールで考える。考えましたが……。

考えたってしょーがない。

と言う結論に達しました。取れる手段がないですもーん。空港着いてから考えよう。

と言うわけで酒を持ってきてもらいました。
ビールはバドワイザーとハイネケンと何か分からないやつ(聞き取れなかった)で、何か分からないやつがよかったのですが、何か分からないのでバドワイザーになりました。 何気にバドワイザーって初めて飲みましたが、ちょっと薄い感じがしてあんまり好きな感じじゃなかったです。
食事はチキンのクリームソース煮とサフランライス、豆のサラダに、何かチーズっぽいアラブっぽいケーキで、チキンが少しパサつき気味だった以外はすごくおいしかったです。アラブ飯が気に入りつつあるわたくしです。メシもウマいとかますます中東に興味が湧いてきます。

ごはんを食べているうちに気が付けば窓の外には雪を頂く山脈が。
これがコーカサス山脈とかなんでしょうか。この下にはまだ見知らぬ国と人々の暮らしがあるのだと思うと、当たり前の事ながらなんだか不思議な感じがします。ああ行ってみてぇ〜。
(そしてつくづく普段暗い間に飛ぶ飛行機にばっか乗ってんな〜とも実感……。)

飽きずに窓の外を眺めたり、少しうとうとしたりしているうちに外の様子が変わってきました。
サンクトペテルブルクは湿地帯に広がる水の多い街ときいています。そろそろ目的地が近いのでしょうか。無数の川や水路と思しきものが見えます。
 

間もなく飛行機はプルコヴォ空港へ到着。サンクトペテルブルクは曇り空のようです。
さてお迎えは空港にいるのか、ボッタクリタクシーにトライする羽目になるのか……。ロシアに対する漠然とした不安はここに来て具体的な不安に変わりました。
つーかもう期待通りにトラブル起きなくて結構ですからー!

*実際使うかどうかはともかく、タクシーに安心して乗れる国とそうでない国でホント気構えが違ってきますよね……ボッタくり頻発or交渉制のときはむしろ極力乗らないです。ボッタくりやめたほうが客は増えると思うのですが、そのあたりどうなんですかね、ボッタクリ派のタクシードライバーの皆さん……。

*なので行きました。ただの都会かと思いきや結構面白かったです。(2015年11月)

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降機して、今更急いだところでどうにもならないけれども急いでわたわたしてると、時計がありました。時計は15時過ぎを指していました。

定刻ですやん!!

やっぱ機内の時計がおかしかったのか!そうだよね!ドバイとサンクトの時差は1時間だよね!出発地時刻と到着地時刻がいっしょっておかしいよね!!
と言うわけで飛行機は微塵もディレイしておらず、お迎えはきちんと待っていてくれそうです。
ホッとしたのも束の間、わたしには嘘っこビザでの入国と言うイベントが待っています。
ドキドキしながら入国審査の列に並びました。
ブースの構造などがやや閉鎖的な印象を与えていますが、予めネットなどを見て抱いていた「ロシアのお役所仕事」のイメージを裏切る速度で入国審査官はきびきびと働いており、大して待つこともなくつつがなく入国完了。向こうで打ち出してくれた出入国カードにサインをするだけ、何を聞かれることもありませんでした。
ただ、隣の列にいた中央アジア系の母娘はどこか別室に連れて行かれていましたが。
しかし飽くまで事務的な雰囲気でこちらへ〜みたいな感じで。書類に不備でもあったのでしょうか?
荷物もそんなに待つことなく出てきたし、ターンテーブルの前でも押し合いへし合いしたりすることなくピックすることができました。
…………なかなかいい感じじゃないですか、ロシア?

そして税関を抜けたその先は果たして……

別に普通にこぎれいな空港でした。(ロシアに対して失礼な感想。)
そして、お迎えの人もすぐ見つかりました。iPadに私の名前を表示させて持ってました。なんだか無駄にハイテクなお迎えです。おにいさんは英語を普通に話せるようでしたが、挨拶をするくらいですぐに駐車場へ向かおうと。
慌てて引き止め、荷物を持って待ってもらい1万円だけ両替をしました。1万円がRUB4,155になりました。旅行前に思っていたよりも更にルーブル安な印象です。どこまで下がるんでしょうか、ロシアルーブル。他人事ながら心配になってしまいます。
空港隣の駐車場のビルまで歩く。4月下旬、曇り空のサンクトペテルブルクはまあまあ寒かったですが、なんとかなる感じ。西日本の普通の真冬くらいの感じですかね。
大きめのやや高級そうなセダンタイプの車でホテルに向けて出発。市街地までは40分ほど。
おにいさんはあまり話をしないタイプで、英語が苦手なわたし的には有難かったです。

関係ないけど、今回わたし、ロシア旅行に向けて服装はすごく悩みました。
寒いと西日本の私的には真冬並み、しかしあったかければ日本の春先のあたたかな日とそんなにかわらないくらいと、寒暖差の激しい時期だったのです。
分厚いコートやダウンを持って行って暑かったら大変な荷物になってしまいます。
悩みに悩んで結局、薄手のキルティングのコートに、インナーダウンのベスト(このために買いました)、そして大判ストールとパンツorスカート+タイツと言う組み合わせに、更にどうしても寒くなったときのために貼るカイロを持参しました。
結果的にこれでインナーダウンを入れれば、西日本の私的には真冬!の5度前後でも問題なかったし、あったかかった日はインナーダウンを抜けば問題なしでした。
このインナーダウンは今回悩んで買い足したアイテムですが、これからも重宝しそうです。

車はしばらくは郊外の幹線道路を走ります。

幹線道路沿いにはは大きなショッピングモールやカーディーラー、ガソリンスタンドなどがあり、高層の集合住宅もたくさんありました。結構建築中のやつもたくさんあってガンガン建ててます!って感じ。対外的にルーブル安になっても内需には影響なし?まあ広い国ですもんね。

徐々に古そうな建物が目立ち始める。これはなんだか分からないけどロシアっぽい!と思って撮ってみました。どこのどなたか分かりません。
車が市街地に入ると道が徐々に混み合ってきました。
トロリーバスだ!キリル文字だ!ロシアだ!(当たり前)

そして、車窓から見るネフスキー大通りは完全にみんなが思うヨーロッパの旧市街でした。車窓に遠く血の上の救世主教会が見えたときにはもうテンションアゲアゲ!ロシアだー!
なんで日本でロシア旅行がメジャーにならないのかか不思議だよ!(イメージとビザの問題?)

ホテル到着、プシュカインと言うとこです。モイカ川沿いでエルミタージュ至近の立地。
ここで1泊して、明日はヴェリーキーノヴゴロドへ移動、その後また3泊の予定です。
トリップアドバイザーでの評判がやたら良いので調べてみたら、立地が良くてエレベーターがあり(重要!)、古い建物を使っていてインテリアなども可愛らしい、部屋数もそんなに多くないプチホテル、だけど格付けはそこそこと言うわたしの好み直球のホテルだったので、やや予算オーバー気味でしたがここに決めました。万が一ロシアでギャフンと言わされてもきっとこのホテルならわたしを癒してくれるはず……!ロシアへの不安が選ばせたホテルとも言えます。
フロントのおねえさん方が美人でニコニコ愛想が良くて、チェックイン時点で正解!と思いました。
今日はモイカ川沿いのちょっといいダブルのお部屋です。本当は後の3泊もどうせなら贅沢ついでにリバービューかつバスタブのあるこの部屋にしたかったのですが空いておらず、このお部屋は1泊だけ。後の3泊は川に面していないシャワーオンリーのお部屋です。まあ十分なんだけど。
 
おおおかわいいお部屋だ〜!装飾過剰でなく落ち着いたシンプルな感じなんだけどかわいいお部屋です。イイネイイネ!ベッドもシングル2つを合体させたタイプではありますが広いです。
普段、シングルベッドで寝ているので旅先の広いベッドはとてもうれしい。
が、いつもの癖でちっちゃくなって寝ていることが多い……。

バスルームも広くて結構なことです。アメニティーもなんか良さげだし。
…………しかしこの不自然な鏡はなんだ?
すぐに思い当たり、部屋に戻ってベッド脇の不自然なカーテンをめくると、

マジックミラーwwwww(部屋からバスルームが見えるwwww)
なんなのこの無駄なハネムーン仕様!イヤわたしだったらハネムーンでも嫌だけど!!!
これロシアのホテル的には一般的なの?どうなの?
WiFiのつながりも良好だったtwitterで不思議の国・ロシアの衝撃をシェアしてしまいました。ラオスで泊まった「おしゃれブティックホテル(おしゃれ過ぎて部屋と風呂の境がない)」以来の衝撃でした。いや〜、いくらラブラブカップル(死語)でもやっぱ四六時中いっしょの旅行中だからこそ、風呂とトイレのときくらいプライベートを保ちたくない?
そう、これ風呂ならまだしもトイレまでのぞけるんですよ!

ひとり旅のわたしは何も気にする必要はないので、引き続きお部屋チェック。窓を開けるとほんわかしっかり暖房の効いた常春状態の部屋に冷たい空気が流れ込んできて気持ち良い。

おおおおおおなんてヨーロッパ街歩き!!これはもう嫌が応にもテンションが上がります。
心配していた治安の問題も車から見た感じぜんぜんオッケーと思ったので、不安よりもウキウキ気分が盛り上がってきました。荷物を整理して暖かい格好に着替えて出掛けなくては!

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夜を挟んでの移動で気分爽快とはいきませんが、窓からのサンクトペテルブルクの景色があまりに魅惑的なので早速街歩きに繰り出します。ちょこちょことそのあたりを歩いて、あるスポットへ行くのと、ロシア美術館が今日は9時までやっているらしいので見に行こうかなと。

時刻は午後7時前ですが、まだまだ夕暮れ前という感じです。日の入りは午後9時を過ぎてなのでまだまだ歩き回ることができます。
サンクトペテルブルクは湿地帯の上に作られた街で、運河と橋が無数にあります。
水のある景色はいいものです。それに橋もひとつひとつやたら凝ったデザインで見ているだけで楽しくなってきます。空気は冷たいけれどもうきうき気分が勝っています。
とりあえずまずはネヴァ川まで出てみましょう。

でっけぇー!そして風強ぇー!
ピアスがッ!耳がッ!イタイイタイイタイッ!
風で煽られたピアスが耳をひっぱってヒィィィィ!となりました。その上、熱伝導で一気に耳が冷えて痛さ倍増!仕方がないのでそのまま歩きますけれども!
大きな橋が見えていますが、これはトロイツキー橋です。この橋を含めネヴァ川にかかる5つの橋は可動橋で、深夜になると船の通行のために上がるそうです。あわよくばそれも見に行きたいなあでも暗い時間帯だしどうしようと思っていたのですが、ホテルから思ったより全然近いので見に行けそうです。
行く前に見返した「世界ふれあい街歩き・サンクトペテルブルク」で、終電ならぬ橋が上がる前に対岸の家に帰り損ねて(……確信犯か?)飲み明かしているおじさんが出ていました。

おおよそ目的地の方向は意識していたものの適当に見えてたトロイツキー橋の近くまで歩いて再び川から離れると、遠そうなのでここまでは行くまいと思っていたところまできていました。

マルスの原です。19世紀に整備された練兵場でかつては軍隊パレードや式典などが行われたそうですが、今は革命や内戦の犠牲となった人々が葬られ1957年からは永遠の火が燃えている……と歩き方先生に載っているのを見て「永遠の火?」と思っていたのですが、こんな感じでした。
燃料はなんなんでしょうか、ガス式?周囲は公園のようになっていてベンチでくつろぐひとや子供と散歩するひとや犬の散歩をするひとなど。わんこはやはり大きな犬が多い感じ。
周囲の慰霊碑にはどこもいくらかカーネーションが供えられていました。

ここまで適当に歩いてきましたが、ちょっと地図を見て方向修正。
目指すスポットはちょっと目立たないかもしれないので。これも「世界ふれあいまち歩き・サンクトペテルブルク」で見て、ほうほうこれは行ってみたいものだと思ったのです。
が、途中で血の上の救世主教会が見えて、ロシアァァァァ!とテンション上ってちょっと寄り道しました。近付いて写真を撮ったりなど。
 
いやもうなんですかコレ!?すっごい!かわいい!!
テンションうなぎのぼり。無意味に川辺のカモの写真を撮りまくったりしながら歩きます。川沿いはいい感じの並木道になっていて歩きやすいです。


橋に次ぐ橋!川だか運河だか水路だかもう何が何だかわかんない!
一応地図を見るのですが、実際の道の角度と違ったりするので、これだけ橋と水路が交差しているとわけわかんなくなってきます。概ね方向は合ってるのでこのあたりに目的の場所がある筈。

キョロキョロしてると……


これです!この小鳥の像!!
チージック・ピージックの像と言うらしいです。ロシア語はさっぱり分からんのですが、それはもしかして日本語に直すとピーチク・パーチクの像って事ですかね?
この近くのサンクトペテルブルク音楽学院に通っていたチャイコフスキー先生が酔っ払ったときに即興で口ずさんだ小鳥の歌がなんやらかんやら(忘れた)と言う由来で作られた小鳥の像です。
しかし、この像がそこそこ有名なのは由来のためではありません。

この像(の台座)にコインを乗せることが出来たらば願いが叶うと言われているのです。本日のわたくしの第一の目的は、

ここに10円玉を乗せる!!

……なのです。海を越えてやってきた日本人の証をここに残そうではないですか!
そんなワケでコートのポケットに10円玉がふたつ。チャンスは2回しかありません。
100円はもったいなかったし、1円や5円は軽くてコントロールが難しそうだったので、10円玉としたのですが、二枚しかない!!
がしかしわたしはこの手のことが致命的に苦手な不器用です!
目的達成は非常に困難です。ウダウダ言っていても仕方がないのでとりあえず感触を見るためにも、いちまいひとまず台座を狙って落としてみました。
……あっさり台座に跳ね返され10円玉はフォンタンカ川に消えました。
やっぱりな!!と思いました。
結構な高さがあるので落としただけでもかなりの勢いがついてしまうのです。台座自体は小さいとは言えぜんぜん狙える距離なのですが。10円玉はあと一枚しかないのでしばらく観察に転じてみましたが、なかなか成功する人は現れません。
トライののちにわたしと同じく観察を続ける人もちらほら。そのうち赤の他人の寄り集まりに一体感ができ、あと一歩だったりするとギャラリーから声が上がるように。
しかしいつまでも眺めていても仕方がないので、一計を案じて二回目にして最後の挑戦へ。


乗ったァァァァァ!!

やったよ!やったよわたし!でも誰も見てねぇぇぇぇ!!!
さっきまでみんないっしょに見てたじゃん!なんでよ!?寂しいじゃない!「オウ!」とか言ってよ!!はかったようにみんなの注意がそれた瞬間に成功してしまいました。
ウフフフフフ、いいじゃない、もともとひとり旅だったんだからいいじゃない……。ひっそりとiPhone5Sを台座に向け拡大写真を撮りました。
ちなみにどうやって成功させたかというと、岸壁を転がすようにしてコインを落としたのです。でもこの岸壁がなんつーかこう……ハングしてるって言うの?まっすぐ斜線になっているわけではないので、それでも台座にたどり着く前にコインがレッツダイブ!してしまう可能性は結構あると思います。やはり日本の硬貨で言うと10円玉くらいが適当かと思います。
この下さらったらものすごいコイン出てくるんだろうな……。
目的を達成して歩き出してしばし重要な事に気付きました。

……願掛け忘れた……!

10円玉をのせたるどー!と意気込んだ結果、それを何のために行うのかを見失っていました。手段が目的と化していました。あと成功する見込みがほぼないと思い込んでいたのもあります。
えー、えっと、えっと、えっと……みんなしあわせになるといいな!!

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小鳥の像にコインを見事載せて粗方今日の目的は達成した気分になってしまったばかりか、予定外に永遠の火を見たり川辺の鴨を追っかけまわしたりしていたせいで時間がないのですが、まったく時間がないわけでもないので、予定通りロシア美術館に向かいます。
エルミタージュでは帝政ロシアが世界各国から集めたコレクションを展示しているのに対し、こちらはイコンなどを含むロシア美術を中心とした展示です。建物自体もなんか宮殿だった筈です。
まあ折角ロシアに来たのでロシア美術とやらも見ますか?と言う程度で決めました。木曜日は夜間見学の日で9時まで見学が可能です。

……ですが、既に今7時過ぎてるんですけどね!

なお、日程決めた後で気付いたんですが、エルミタージュは金曜日が夜間見学やってるんですよね。
ここマジメに見たらいくら時間あっても足りないので、サンクト滞在にはぜひ金曜日を含めると予定が組みやすいと思います。
さてロシア美術館へ急いで……と言いながら、黄昏の運河沿いの景色が美しくて写真を撮ってみたりします。しかし日が長い。明るいので時間を忘れそうになります。いつもどの都市でも滞在初日はコーフンしすぎてどうでもいいものを何枚も何枚も写真に撮ってしまう……。

そして、ちょうど前からロシアギャルが三人で連れ立って歩いてきたので、ちょっと写真を撮っておくんなまし〜と頼んでシャッター押してもらったりとか。
雰囲気で理解して貰えたけど、どうも前評判通りあんまり英語は通じないようです。それ故ロシア行きを躊躇する方もいらっしゃるようです。

わたし元々英語分かんないから問題ないし。

イヤ問題ないことはないんですけど、問題程度が他の国に行くときと変わらないと言うことです。だから不安じゃないわけじゃないけどいつもより余計に不安になる必要もないのです。
スペインもまあそんな感じで、流石に「つーびあー」が通じなかったときには驚きましたがすぐに「セルベッサ、ドス!」を覚えましたからね。
英語が堪能な方は、今時大体のメジャーな観光地で不便なく過ごせるだろうから英語通じないところに行くってなったら急に不安になっても不思議ではないな……。

ロシアギャルはとても親切で、いちまいシャッターを切った後、反対側も撮る?と身振りで言ってくれて合計3枚くらい写真を撮ってくれました。ありがてえ〜しかもみんなかわいい〜。
大方の皆様ご興味がおありと思うので書いておきますが(*)、イメージ通り美人が多いです。
しかし街を歩く女性は、連れ去りたいくらいキュートな少女、美人なすらっとしたお姉様、肝っ玉かあちゃん風のおばさま・おばあさまと言う内訳で、すらっとしたお姉様がいつの間にか肝っ玉かあちゃんにメタモルフォーゼしてしまうようですが、それがいつ頃なのか不明です。ちょいポチャなお姉様とかちょいポチャなおばさまをあまり見掛けないんですよね……いないことはないんですけどすごく少ないです。ぽっちゃりなお姉様とすらっとしたおばさまもあまり見掛けません。親戚のおっちゃんにその話をしたら、

おまえは何故そのロシアギャルの写真を撮っていない


と怒られました。だって「写真撮らせてください」って言いづらいんだもーん。

その後も、公園を大きな犬と少女が歩くのを微笑ましく見つめたりしながらのんびりしてしまう。

なのでロシア美術館に辿り着き、更に建物に対してあまりにもささやかで小さな入り口の為、え?どこ?ん?こっち?とやっていたこともあり、チケット売り場に辿り着いたときには既に8時になっていました。ロシア美術館の入口は正面から右手の半分地下に降りる小さい扉で入った後もやたら通路が狭く不安になれますが、それで合ってます。
なおチケットを売るおばちゃんに五回くらい「ワンナワー、オーケー?」と凄まれました。
(オーケーって言ってんじゃん!早く入れてくれよ!)

*あとちなみに、ああなんかいかがわしい系男性が興味を持つ類のお店なんだろうな〜と言うお店もちらほら見掛けました。程度問題は分かんないけど。働いてる女性はどうも外国人っぽいですけど、そういうの興味ない&言葉が不自由な女性がフラフラ街歩いててウッカリ見つけてしまうくらいなので、そういうお店多いんでしょうね〜。

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