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しかしこれは飽くまでたくさんのミャンマー人の中で私のガイドをしてくれたたったひとりの女性の話を、ミャンマーへ行ったそこそこたくさんの日本人の中のたったひとりの私が聞いた話であると言うことをご念頭において読んでいただければ。まあここらは読み飛ばしても旅行日記には差し支えないので、たたんでおきます。実はミャンマーの同業者と思われる商売についてもいろいろ聞いたのだけれど、身元が分かりそうなので書かないです。でも楽しかった。ミャンマーのお金のこと、学校のこと、病院のことなど。
ご覧になりたい方は「つづきを読む」からどうぞ。
<小銭が無い:2011/06当時>
ちょっと奥さん、小銭が無いんですよマジで!ホント困る!!
ミャンマーの少額紙幣はめちゃんこ汚いのが殆どです。セロテープで止めてあったり破れかけてたり汚れて元の色が分からなかったりは日常茶飯事。しかしこんな紙幣を渡されたからと言って旅行者だからナメられているワケではないのです。黙って受け取ってください。全部余裕で通じます。と言うのもソレしかないから。
ミャンマー紙幣の原料は竹とのことですが、この竹が伐採であまり取れなくなり原料価格が高騰、少額紙幣が製造できないと言う事態に陥っているのです。だから少額紙幣が無い。ローカル価格のお店なんかで少額の買い物をさせてくれないのも旅行者にたくさん買わせようとしているわけではないのです。小銭が無いからなのです。
私も旅行中、道端でお花やマンゴー買ったりしたのですがそういうのはたくさん買うわけにもいかず全部ガイドさんが出してくれました(後にチップで還元)。
500チャット以上の紙幣は普通に手に入るのですが、それ以下の紙幣がなかなかない。
ちなみに地元の人々はどうしているかと言うと、
<お買い物時>
・市場など:なるべくひとつのお店で数も種類もたくさんまとめて買ってその代わりオマケをしてもらう
・スーパー:気を付けて買い物するがおつりが出る場合レジに小銭が無いとお菓子やジャムなんかをくれる
※レジ横にあめやジャムが常備されてて地元の人もいっぱい受け取っていました……。
<チップ>
・歩き方にはお寺の靴番や遺跡の鍵番の人に少額のチップを上げるよう書いてありますがその少額紙幣がありません。私の場合はガイドさんが袋入りお徳用キットカットを持っていて幾つかずつ渡していました。個人旅行の方はどうぞお菓子持参で、現地調達より日本のお菓子のほうがよろこばれると思います。その理由はのちほど……。
<小銭の入手法>
・バスなどに乗るときに、手持ちに小銭があっても取りあえずは500チャット以上出してみてお釣りがもらえればラッキー!大事に取っておく。(バスはまけてくれないのでここで小銭ゲットを目指す。)
てな感じだそうです。なので安いものだけそれもひとつだけとか買おうとすると、おつりが無いので、必死にもうひとつ買わないか?これも買わないか?と言う話になってしまいます。イジワルではなくおつりが出せないのです。あってもマジで少ししかないので出来ればお金持ちの外国人には渡したくないというのもあると思います。
500チャットで50円くらいの話、それ以下の金額のことなのでミャンマーくんだりまで遊びに来られる裕福な外国人としてはまとめて買うくらいの度量は見せるべきだと思います。
がしかし!ミャンマー政府の方にはシンガポールあたりにでも研修に行ってプラスチックでお金をつくる技術を会得していただきたいです。ゼヒとも。
<ミャンマーの教育事情>
ヤンゴン市内に入ると、昼過ぎなんだか相当に渋滞している。いつも渋滞しているのかなと思ったらそうでもないらしい。
「学校のお迎えの時間ですネ!」
と言うことらしい。ミャンマーは公立ならば大学まで学費はかからないらしいが、今都会のお金持ちの間ではこぞって私学に子供を入れているらしく、そういう親たちが学校が終わると一斉に車でお迎えに来るのだとか。お迎え渋滞は日本だけではないのだな……(地方の車社会では学校行事などでよく起こります)。
ちなみに、後で国内線に乗ったとき機内誌の星占い(英語)をガイドさんと二人で読んでいたときに発覚したのですが、ミャンマーでも義務教育の間九年くらい英語教育をされるのですが使う場面がほぼ無いため、殆どのひとがしゃべれないとのこと。日本人も!日本人もそんな感じ!!と力いっぱい言っておきました。星占いは大体、同じところあたりで二人とも大体にしか意味が分かりませんでした。
あと、公立の医大で安く医師免許とって海外に流出するひとが一時期多発したため、公立の医大に行った人は何年間かはミャンマー国内で医療に従事することが義務付けられているそうです。これは医大の前通ったときに聞いた。
公立学校は授業料タダ(しかも大学まで。日本よりスゲーぞ?)……英語教育に一応力を入れている……軍事政権だって一応いろいろ考えてんじゃん?と思わされました。確かに後日立ち寄った地方の農村でガイドさんいわくの「みんな貴重品とか現金が無いのでコレで大丈夫なんです」な小屋的住居に住んでるおばちゃんとかも「息子は三人ともヤンゴンの大学に行っている」とか言ってたし。
<ミャンマーのシビアな医療事情>
ご存知の通り、日本のような医療保険制度はとてもとても珍しく希少。ミャンマーだって例外ではなく医療費は普通に自己負担です。病院の前を通ったときに教えてもらったのですが、
「あっちが病院の建物で、こっちはええっと……なんて言ったらいいかな、救急車がつくところなんですけど」
不思議に思って詳しくきいてみるとこういうことらしい。
妻「ああっ、お父さんが倒れた!!」
子供「救急車救急車!」
―病院の例の建物に到着
医者「そうですねえ、これは○○なのでこれこれこういう手術をして大体このくらいかかります。」
妻「まあっ!」
子供「どうするお母さん……?払える……?」
処置はお見積もりの上ご了承をいただいてから、と……。
ホントは予備診察をして各科に振り分けする場所なのかもしれないけれど、ヤンゴンの一般市民である私のガイドさんは少なくともこのように認識していました。う~んシビアだ。しかし現実だ。日本でも同じようなことは起こっているだろうが、頻度と程度が違う気がする。
日本のすばらしい医療保険制度なんて若者の財布使って老人が病院行ってるだけで今の若者が老人になる頃にはたかる財布もねぇなんてツイートが人気のツイートになってましたが、それもどうかと?老人になったときだけでなく不慮の事故や大病でも病院にかかる羽目になることはあるんだぞ?そのときに天引きされてる保険料と同じだけのものを自発的に貯蓄できている自信は少なくとも私には無い。もともと老人若者関係なく保険ってのは何事も無ければ損をするもの。何事かに備えて出し合ったお金を何事かあった人が使う、もともとの正体からしてそういうものなのに、そういうこと考えるのは的外れだと思う。個人的な意見ですけどー。
ミャンマー旅行200%関係ねぇな!私の旅行記はこういうの多いので無駄に長いんだよ!分かってるけどやめないよ!
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