独断と偏見に満ちたミャンマー事情④

なお、ドライブは続く。上り勾配が続くようになり、ジャングルが途切れがちになり再び視界が開けてまいりました。幹が白っぽい標高の高いところでしか見かけないような枝をあんまり広げないひょろっと背の高い木なんかも目立つようになり。そろそろ目的地も近いか？
車でさっき買ってもらったジャックフルーツを貪ってみたり。……うっまい！

コレなに相当おいしい！昔、ロッテのフルーツガムってあったじゃない。黄色い包みの板ガム。アレの匂いがする！アレの味がする！！そんな瑞々しい果物。
何とも天国とかきっとこういう匂いがしたりこういう食べ物があると思います！と言う匂い……。しかし、後でネットの評判を見たりするとこの甘ったるい匂いがなんかイヤと言う方もいらっしゃるので好き好きでしょうな。私は好きです。このとき食べたジャックフルーツは中でも特においしい部類のものだったのではないかと思う。また瑞々しくておいしいジャックフルーツを食べたいなあ。
そんなワケで、雨季の東南アジアとか避けがちですけど、おいしい果物をうんと食べたい人はむしろ雨季に赴くのが良いと思います。観光に適しているといわれる乾季は果物はシーズンではないのだよね。マンゴーとかも雨季が旬。おいしいのいっぱいあったよう。
冷蔵庫で冷やして食べたらもっとおいしいですよ！と言われてすぐにも完食しそうなのを何とか堪えて荷物にしまう。ホテルで冷やそうっと。

普段なら一時間以上も車に乗っていようものならたちまち眠くなるんですけどね。何せガイドさんがずーっとしゃべってるし、あんまりいっしょにおしゃべりするもんだから、遂にいっしょに後部座席に乗ることになったんで、そりゃ眠れるワケないので、話しながら車窓の光景見てました。

さっき立ち寄った集落で大きい衛星アンテナなど見たのでテレビのことなどちょっと尋ねてみました。興味がありましたらつづきをどうぞ。

 

私が衛星アンテナと思った巨大なお皿は衛星放送ではなく中国やインドのテレビ放送を受信するためのアンテナで、たまにある小さい方のお皿が衛星放送の受信アンテナだそうです。衛星放送で人気なのは欧州のサッカーリーグの中継とかだそう。
田舎ではやはりテレビはそんなに数は無く、衛星放送のアンテナが備えてあるところは更に少ないそうで、時差の関係で丁度夜になるんだそうだがサッカーの試合があるときには、近所のテレビが見られる家に男性陣は集まって一緒に見るのだそう。やはりサッカーは子供にも人気があるそうです。まあボールひとつあったら後は道具が要らないところは魅力的だよね～。野球が広まらないのはそこだな。
女性には外国のドラマが人気だそうでこちらは昼間に見たりとか。
ビデオやDVDを所有しているところは更に少なく、こちらは持っている場合にはいついつこれこれを上映するよ！と宣伝をして回って小金を取ってみんなに見せるのだそうな。幾らか忘れたけどホント知れた額だったと思う。だから結構みんな楽しみにしているみたい。映画とかドラマを流すようです。
……日本だったらJASRACが血相変えてとんできそうな話ですな！

ヤンゴン周辺ともなると衛星放送はともかくそろそろテレビは一家に一台普及しつつあるらしい。しかしながらですね、やっぱり、習慣でなんとなくみなさんご近所の家に集まってテレビなんか見たりするそうですよ。テレビだけが目的じゃないってことですね。ガイドさんも「みんなで見るほうが楽しいからですかね」って。ガイドさんのお父さんも家で夕食をとった後、いっしょにテレビを見るためにご近所へ出かけていくそうな。もちろん、家にもテレビあるけど。
なので、日本でもスポーツのパブリックビューイングとか、特定のスポーツのプロチームのファンが集まるお店があったりとか、最近だと家でひとりで見てるんだけどtwitterとか掲示板とかインターネットを通じて同じ番組を見ている人が感想とか話しながら見たりするのがちょっと流行ってるふうです、と言っておきました。

なんか日本の昭和中期のようで懐かしい感じもしますがちょっと違うと言うか……。
日本だと例えばこういうご近所づきあいがどんどん廃れて結果として今ネット越しなんかでまた新たなつながりを求めてたりするワケだけれども、一度失って再構築すると言う同じ道を辿らず、別の発展をしていくのではないかなあと思うのです。
なんかうまくまとまってないんで言いたいこと分からんと思うですけど、考えたところでまとまらんのでまあいいや。