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運河沿いのレストラン、Chez Leontineに目を付けていた我々ですが、ランチの時間を過ぎてしまいましたので、軽食くらいはあるのでは?と、奥にある系列のブラスリーに入ってみる事にしました。…………したのですが。
開けた戸を思わずそのまま閉じそうになりました。年季の入った店内には私の肩くらいあるカウンターに生ビールを注げる蛇口のようなものがズラリと並び、高い椅子に座ったおされな若者たちがグラスを片手にガヤガヤしていたからです。
呑み一辺倒!ここにはつまみなんてねえ!
(その上、客層がオサレ若者)
あまり量は呑めないし、オサレな若者が苦手な私はドン引きです。そんなわたしのドン引き感を目敏く察知したのか、カウンター内の雰囲気イケメンが声をかけてきました。
「食事かい?」
いえすと答えると、こちらへおいでとカウンターから出て店の外へ、そしてレストランへ案内してくれました。えーいーんだそれならそれでよいのですよー!
いやあ、RPGの酒場みたいな雰囲気を地で行くブラスリーも興味深かったですが、なにぶん客がオサレな若者と来てはわたしには場違い甚だしいです。
カウンターの雰囲気イケメンは、レストランのギャルソンに何事か伝え、我々に「エンジョイミール!」とかにこっとして去っていきました。
なんだよ、なにいちいち格好いいんだよ、こいつらは……。
担当についてくれたギャルソンさんはややゴツイ感じでしたがそれでもなんかこう雰囲気イケメンです。きっと野球選手が帽子をかぶるとイケメンに見えるように、ギャルソンは制服を着ているとイケメンに見えるんだと思います。
まあそれもこれもプロとして熟練された仕事ぶりがあっての事でしょうが。
関係ないですが、ランチタイム後のレストラン街ではちょっと疲れて気だるげなギャルソン氏たちが店の勝手口付近とかでヤンキー座りに近い状態でプカプカタバコ休憩をしていたりするので、そうは言っても造形的なイケメンも多い職業かと思われますので、気だるげなイケメン好きもしくはギャップ好き(仕事中のシャッキリ感との)にはおいしい光景だと思いました。
窓際のテーブルに案内してもらい、メニューをいただいて解読にかかります。
入口の看板とかファンシーでしたが、お店の中もなんかかわいいです。
ガイドブックに載っていただけあってちゃんと英語のメニューですが、ちゃんと英語のメニューでもすらすらとは読めない我々なのです。前菜と、メインと……とかは食べきれないので、メインになるようなものを2品頼み、可能であればシェアする方向としました。
お目当てのワーテルゾーイはチキンと魚介のものと二種類がありました。そのどちらかと、折角シーズンだし本場だし、シカか何かそういうワイルドなお肉をいただこうかと思ったのですが、母の反対を食らい(「ひとりで食べるんならいいよ」ってひどいよ!わたしだってワーテルゾーイも食べたいからシェアしたいじゃない!)、もうじゃあチキンと魚介のワーテルゾーイをひとつずつオーダーしました。
確かに15-18ユーロくらいしたのでちょっと高いなあとは思ったんです。まあでもビーフシチュー一皿2,000円とかあるじゃないですか?レストランだし?それにギャルソンさんも、いいね!みたいな感じでオーダー受付けてくれましたしね。
……ところがこれが間違いでした。
まずはビールが来ました。昼ですけどええもちろん飲みますけど何か問題でも?
写真を見てお気付きの方もいると思いますが、何故かここに来てブリュッセル産のビール。
ここはビールは奥のブラスリーから提供するので、普通はあまり種類のない生ビールでさえももうどうしようか?と言うくらい種類があるのです。そこで、ホワイトビールに的を絞り、おすすめは?ときいて頼んだのがこれだったと言う次第なのです。
あーうめー昼間のビールはいいねーなどとグビグビしていたら料理が来ました。
なんか甕みたいのがふたつ来た。
お値段高くなかった!むしろ大盤振る舞いだった!けどそういう問題じゃない!!
ギャルソンさんはにこにこしながらどうぞ~ってな感じで置いてってくれましたね。これ特に違和感ないオーダーなんですかね。量的に。
まあまあそんな多くないかもしれないし?気を取り直してお食事スタートです。
ワーテルゾーイは見た目シチューのようですが、もっとスープはさらっとした感じです。細かく刻んだ野菜や香草がたっぷり入っていて、メインのチキンやシーフードなどの具は大きいのがゴロゴロ入っています。ニンニクの風味もすごくあるのですが、香草やセロリたっぷりなのでとても爽やかな味わいです。
そんで、ベースになってるスープの味、細かく刻んだ香草や野菜が、チキンと魚介ではちゃんと味がかなり違うんですよ~。どっちも甲乙つけがたくうまいです。うまうま。
シチュー的なほっこり身体あったまる~と言うよりも、温かい料理なんだけれども夏とかでもさっぱり食べられるような印象です。食欲なくても消化にいいし!みたいな。機会があればチキンと魚介、両方頼んでみるといいと思います。量が問題なければ。
皿に取り分けるとこんな感じですが、ひとり4-5杯食べましたね。たっぷり食べましたね。それでもなくならないので、スープまで全て残さず食べるのは無理と判断し、最後は具をさらってなるべく食べる作戦を取りました。固形物はある程度残さず食べれたんじゃないですかね……ゲフッ。
パンといっしょに食べるとおいしいと思われますが、パンは殆ど食べられませんでした。デザートすらももう無理ですが、すぐに立って元気に歩くのもしんどいですし、コーヒーでもいただいてゆっくりすることにしました。
途中でテーブルを担当するギャルソン氏が交代の時間になったらしく私服に着替えて帰っていきましたが、旅を楽しんでね!とかにこにこしながら帰っていきました。最後までイケメンです。
コーヒーは新たなギャルソン氏にお願いしましたが、やはりイケメン的雰囲気です。「コーヒーをいただけますか?」「もちろん!」(イケメンスマイル)みたいな。
添えられていたお菓子が非常にかわいい。
これでもう本格的に追加で観光とかは無理だけどいいや~。のんびり茶ァしばくのも一興です。外はそこそこ寒いのですが、かわいいお店の中からちょこっと運河の景色ものぞけて、ぬくぬくとおいしいものをいただくとか、幸せじゃないですか~。
これで2人でチップ入れて45ユーロでした。
夏もすごくいいでしょうが、きっとすごくひとが多いんだろうな……。
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