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ここらで薄々と気が付いてきた事があるので、流れをぶったぎってエントリーを変えました。
まるまるこのエントリーを使って「わたしの体感したレディーファースト」について勝手に語ろうと思いますので、お好みによって飛ばしてください。
親切にしてくれたのは昨日の青年と駅前のおっちゃんと神秘の子羊の小部屋のおっちゃんだけではないのです。いちいち細かい事は書いていませんが他にもいろいろあって、ここでは女だと言うだけでなんつーか道が開けるのですよ、これがレディーファーストというやつなんですか!?
例えば、お店や何かの出口の扉。我々もすぐ後ろからひとが来ていれば閉まらないようにちょっと支えたりはしますよね。しかしね、コレ前に男性がいて後ろが我々だったとしましょう。5メートル間が空いてても、我々がちょっと立ち止まってても扉を持って待ってくれます。
そしてこの扉に関してもうひとつあります。人の多い場所で自分が先に出口に向かって歩いていたとしましょう。あなたが女性なら自分で扉を開ける必要はありません。後ろか横あたりを歩いていた男性が何気なく同じくらいの速さで扉に到達し、開けてくれるからです。
例えば雑踏の中。目上を敬う姿勢が染み付いている日本人な我々、中高年の男性が横や正面にいるとなんとなく無意識に進路を譲っていたようなのですが(これも今回逆説的に初めて気付いたのですが)、だいたい雑踏の中でも人をよけることなくまっすぐ歩けるんですよ。何故ならごく自然に男性がちょっとずつ道を譲っていてくれるからなのです。エスカレーターの乗り口、出入り口、狭くなっているところなどは特にそうです。
そしてこれは母が気付いたのですが、信号のない交差点で横断歩道を渡ろうとしたとき、車がある程度流れていても、ドライバーが男性ならほぼ100%に近い確率で止まってくれるのです。イヤイヤ単に歩行者優先ってだけでは?と思われるかもしれません。しかしコレ、逆にドライバーが女性だとほぼほぼ止まってくれません。
それに加えて、駅やレストランや何かではちょっと困った様子を見せれば、誰かがたすけてくれるときています。これはもう人として駄目になれそうなレベルです。
これが当たり前なのだとしたら、こういう国から来た女性が日本に来てイライラしちゃうのも当然だし、日本からこういう国に来た女性が舞い上がってしまうのも当然だと思います。
わたしはおばはんだしもっとおばはん(母)もいっしょだったので、特別に扱われているのではなくこういう文化なのね?むしろ男と生まれたからには老若美醜問わず女性ときたら丁寧に扱えなければ駄目と判断されるのね?と理解しましたが、勘違いする人も出てくるんじゃないですか?!
それと、欧米の若い女性がサービス業のひとでもどことなーくなんかツンツンしているように感じるのもこういう文化の影響かしら~と思ったりもします。
子供の頃から当たり前のようにこういう扱いを受けていたら、そこはかとなく女王様感が出てきても不思議ではないと思います。なんか若い男性に比べて愛想が悪い人がたまたまかもしんないけど、我々があたった中では多くて。
こういう文化圏で育つ男性ってなんか大変そうだわ~と思います。
我々は自分の期待する以上に親切にされているのでいちいちサンキューだのメルシーだの連発していましたが、ご当地の女性方はそんな感じでもなかったので、それで特段感謝されるでもなし当たり前って感じだし。それにシャイな人とか要領悪い人もいると思うしさ、そういうひとにとってはこういう行動するの大変じゃない?現に我々に親切にしてくれた人々も人生経験豊富なおじ様方はスマートでしたが、若い男性の中にはぎこちないひともいたし、でもやんなきゃ!みたいな意気込みは感じたりとか。
関係ないんだけど、そういや今まで他の国とかでもホテルで欧州のおじさんやおじいさんとエレベーターとかでいっしょになったときに、習慣でお先にどうぞとかやっちゃって、いやいやお先にとか言われた事が何度もあるのですが(コミカルに大袈裟な恭しい仕草でお先にどうぞとやられた事も何度かある)、もしかしておっちゃんたちにしたら自分より若い女性にこういうの譲られるの良くないって言うか、ものすごく年寄り扱いしていることになってかえって失礼だったりするかな?と思ったりして、以来慎重になっています。なんか面倒だな、習慣の違いって。でも日本人含めてアジア系のおっちゃんたちがエレベーター開けて待っててあげたりしてもお礼も言ってくれない人が多いのは不満ですブーブー。
そして女性の側も、対等にやんなきゃいけない職場とかではやりづらいかな~と思います。
悪い対応されてるわけでもないんだけれど、これだけ「女性は庇護の対象」ってのが染み付いてたらやっぱやりづらいんじゃないかなあと。
日本の亭主関白の概念はこうビシーっと見るからに女性を縛っている感じで、このレディーファースト的な概念は庇護の対象だから大事大事にしている感じで、どっちも「対等」には遠いので、まあなんか、いろいろ考えると、単純に「やだうらやまし~」とかとは言えないですけど。
北風と太陽みたいなもんで、かえって日本的な縛りの方が反発しやすい気すらしてくる(笑)。
まあね、でもね、我々はお気楽な観光客ですからそういうことはいいのです。
取り敢えず「女性だけでベルギー的な国に来るといい気分になれるようである」と言う情報としてここに残そうと思います。女性であればにっこり笑って「ありがとう!」と言う事さえ出来ればだいたいのことは解決できてしまうところのようです。我々はそんな感じでした。何ひとつ困りませんでした。
……なんて恐ろしい!
女性だけでと言うのは、周囲のサンプル情報からやはりカップルの場合は、幾ら困っていても周囲もカップルの男性を立てているのだと思いますが、あまり自発的に手を貸す傾向にはないようだからです。
ただ、悪い人もいるかもしれないので、誰を信用するかしないかはご自分で判断を!
余談ながら早速、帰ってすぐの羽田の雑踏で、エスカレーターの入り口でむしろやや後から来たビジネスマンのおっちゃんに当然のように前に入られてイライラしたわたくしです。
そんで更に余談なのですが、うちでは家族の悩み相談よりも自分の睡眠時間やテレビ視聴を優先するものの職場では異動で部署が別になった女性の部下から悩み相談をされるほどTHE・外面好夫である父にこの話をしたら外面好夫ぶりに更に磨きがかかってしまいました。現場を目撃した母親によると、誰だこの人?と言うくらい自然な紳士っぷりだったそうです。元々は紳士ではないので、なけなしの紳士成分を外で使い果たして家ではあんなんなのだという事が逆によく分かりました。
若い女性の皆様、ベルギーに行かれても勘違いはしないように、でもたっぷりいい気分になってくるのはいいと思います。お礼と笑顔は忘れずに~。
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